2025-08-31
土日に1人時間をもらえたので、五竜岳と唐松岳を縦走してきた。このルートを選んだのは、スキー場のゴンドラとリフトのおかげで、スタート地点もゴール地点も標高が高いから。標高が高ければ比較的温度が低く、夏でも涼しく登山ができると目論んだ。
テントで1泊するし、行動時間も長いので、自家製ビリヤニセットと行動食ボトルを用意した。
金曜日の深夜に都内から諏訪湖あたりまで移動して仮眠を取り、早朝に起きて五竜岳の麓のエスカルプラザまで移動し、そこからはゴンドラで標高1500mまで登った。
道中は霧に包まれていることが多く、あまり遠くまで見ることができなかったが、途中で晴れ間が見えた時の爽快感は素晴らしかった。
人と比べると、山がいかに大きいか実感できる。
白岳まで登ると五竜山荘を見下ろすことができた。
少し進むと、辿ってきた登山道と街が見えた。
さらに進んでいくと岩場となり、結構迫力があるところもあった。下の1枚目の写真で人が登っているところは、実際に自分で登ってみると2枚目のように見えて、一瞬怯んだ。が、落ち着いて進めば安全は確保できるとすぐにわかり、そのまま進んでいった。
山頂まであと少しのところ。周りは何も見えないが。
山頂では少しだけ青空が見えたが、周囲の景色は全く見えなかった。
五竜岳の登頂後は五竜山荘まで戻り、さらにその先の唐松岳まで向かう。
五竜山荘の手前あたりに差し掛かったところで、登山道を動物が横切るのが見えた。おそらく猿だとは思いつつ、周囲の木を大きく揺らしていたので熊の可能性もあると思い、念のため熊スプレーを構えながら10分ほど様子を見た。が、やっぱり猿だった。
こちらに気付いてジャンプで去っていく猿たち。
その後しばらくは歩きやすい稜線が続く。こういう道を延々と歩きたかった。
唐松岳の手前にある大黒岳が見えたあたりからは段々と道が険しくなる。
さらに進むと岩場続きとなり、○印を確認しながら進む。鎖場も長く続く。
鎖場を越えると、唐松岳頂上山荘に到着した(写真を撮り忘れた)。ここはテント場が山荘から非常に遠く、疲れた体にはだいぶ堪えた。テントの設営をササッとと終えて、唐松岳の頂上を目指した。
日も暮れそうなタイミングだったが、山荘から20分程度で着いた。しかし、五竜岳に続いてここでも眺望なし。
テントに戻り、テーブルに適した石を見つけて乾杯。
自家製ビリヤニセットでビリヤニの調理に取り掛かった。
ビリヤニの作り方は簡単に言えば、バスマティライスをスパイスと一緒に塩茹でして湯切りし、マサラを鍋の底に敷き、その上にバスマティライスを敷いて蒸すという感じ。しかし、山には制約があって、水がたくさん手に入らない、茹で汁を捨てられないといった事情がある。
なので、煮詰まらない程度の水量とそれに適した塩分量でバスマティライスを茹で、一旦退避してマサラを敷いてバスマティライスを戻して蒸すというやり方にした。
フワフワのビリヤニという仕上がりにまでは持っていけなかったが、十分にビリヤニとして成立するものにはなった。この日はたくさん行動していて疲れていたので、米をたくさん食べられたのがうれしかった。
ビールを2缶飲み、ウイスキーを飲み、寝た。
翌朝は4:30に起きてどん兵衛を食べるところからスタート。
食べ終わってテントから出ると、前日よりは少し晴れていた。
テントの撤収を終えた頃には、風と霧がすごいことになっていた。
天気が落ち着くまで待つか悩んだが、易しいルートなのでそのまま進むことにした。簡単な道とはいえ、気を抜くと体ごと飛ばされそうだったので、軽く屈みつつ、柵などに手を添えながら慎重に進んだ。
隣の白馬三山は雲に包まれていた。
天国のような眺めの丸山ケルン。
残雪や雲や山を見ながら下山。
八方池まで降りると一気に人が増えた。
木道をしばらく歩き、リフトに乗って下山した。
下山後はタクシーに乗って車まで戻り、帰宅した。
今回の良かったところは高山病にならなかったこと。高山病の症状の強さは人によって違うのかもしれないが、自分の場合は最悪の二日酔いのようなキツさになる。それを以前、隣の白馬三山縦走で経験したので、心拍数が上がり過ぎないように慎重に登った。
後で知ったのだが、Apple Watchには心拍数の範囲のアラートを設定できるらしいので、2500m以上の山に泊まる場合は必ず設定しようと思う。